2006~2012年までリヴァプールでプレーした元オランダ代表ディルク・カイト。
ミランとの再戦となった2007年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝でのエピソードを教えてくれた。『fourfourtwo』が伝えている。
「イスタンブールの奇跡」から2年、アテネで再びあいまみえた両チーム。この一戦に先発したカイトだったが、実は試合前にある事件が起きていたという。
ディルク・カイト
「正直なところ、あの試合でプレーできて嬉しかった。
決勝の前にもう少しで出場できなくなるところだった事件があったからね。
決勝戦の前のトレーニングキャンプで、選手たちはゴーカートに行ったんだ。
僕は参加しなかった。軽い怪我があって休みたかったからね。
でも見に行ったんだ。トラックの脇にある安全に見られる場所で、ラファ(ベニテス監督)と一緒にね。
すると、どこからともなくピーター・クラウチが現れ、時速56kmで僕にまっすぐ突っ込んできた。
彼はブレーキができなかった!
自分にできた唯一のことは飛び上がることだった。で、どうにかピーターをかわすことができた。彼は僕の後ろにあった段ボール箱に突っ込んだよ。
もう少しで足首がバラバラになるところだった。(接触していたら)きっと決勝戦を欠場していただろうね。
ぎりぎりのところで彼を見つけて、飛び越えられたのは信じられないことだったよ!
Crouchy(クラウチ)の顔は真っ青だった。まるでブラックアウトしたみたいだった。
幸いなことに何事もなかったよ」
決勝直前、カイトはゴーカートで危うくクラウチに轢かれるところだったそう…。