セントラル・リーグで25年ぶりの優勝を果たした広島東洋カープの原動力となったのは、黒田博樹と新井貴浩の両ベテランだ。奇しくも同じタイミングで広島を離れ、同じタイミングで広島に戻ってきた2人。

そのなかで、MLBサンディエゴ・パドレスからの年俸21億円オファーを断って、広島復帰を決めた黒田。41歳の右腕は今季限りでの現役引退を表明している。

かつて所属した古巣に復帰し、チームを優勝に導いて引退する…これ以上はないあまりにもかっこいい去り方だ。ということで、今回はサッカー界で黒田博樹になりそうな現役選手たちを探してみた。

中村俊輔/元日本代表MF

▼戻ってきたクラブ:横浜(F)マリノス

地元横浜が生んだマジカルレフティ。日産のジュニアユースに在籍していたものの、ユースへの昇格はならずに桐光学園のサッカー部へ入部した話は有名。高校卒業後、マリノスに“再”入団すると25番を着けていきなり鮮烈な活躍を見せる。

その後は日韓W杯代表メンバーからの落選や、セリエAでの不遇を味わうも、セルティックで英雄に。マンチェスター・ユナイテッド戦でのFK2発は伝説的だ。また、2006–07シーズンのダンディ・ユナイテッド戦で沈めたループシュートはリーグの年間最優秀ゴールに選ばれた。

その後、エスパニョールを経て2010年にマリノスへ帰還。復帰するならマリノスしか考えていなかったとのこと。38歳になった今も主軸に君臨しており、文字通りのレジェンド。

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