『Mirror』は3日、「メスト・エジルは、自伝でレアル・マドリーを退団することになった理由を明かした」と報じた。
2013年にレアル・マドリーを退団してアーセナルに移籍したエジル。その際には4000万ポンドが動き、大きな話題になった。
彼は『Bild』に連載している自伝『The Magic of the Game』で以下のように書き、退団に至った原因は父親の経験不足による交渉の失敗だったと明かした。
メスト・エジル
「レアル・マドリーを退団した際の、唯一かつ自己批判的な真実を言えば――僕の父親であるムスタファは、今自分の代理人をしている。もう彼はプロフェッショナルとして十分な理解を持っている。もはや他の人の助けは必要ない。
僕はレアル・マドリーを退団する気持ちは全くなかった。父親も僕も、早いうちに契約延長することが目標だった。
父が交渉を引き継いだ。彼はフロレンティーノ・ペレス会長とコンタクトを取り、会談をした。
貪欲な要求はなかった。公正なものだった。そして、レアル・マドリーが最初に提示したのは、我々の要求とは合致しなかった。
しかし、あの状況は父にとって新しいものだったんだ。交渉のプレッシャーの中で、どのようにやれば良いのかを知らなかった。
彼は最高のクラブのマネージャーや代表者との交渉の経験が少なかった。彼は正直にならなければならなかったし、挑発的な提示に対処しなければならなかった。
他人をパイプの上で躍らせるようなことをやってくるフロレンティーノ・ペレスのような男と対峙する時は、頑固さは適切なものではない。
そして、父親がそこで席を立ち、ドアを閉めたのは、正しいものではなかったということだ。
僕とペレスの間には問題はなかったが、それによって不名誉なものを抱えることになった。メンバーから外され、そして突然プレーすることになる。
キャリアのためにもっとプレーしなければならないのは自明の理だった。特に、パフォーマンスと関係なくあのような状況になればね」