『Gazzetta dello Sport』は1日、「ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ会長は、シノ・ユーロップに脅しをかけている」と報じた。
昨年夏に中国への株式売却を決定したミラン。ところが、それからその取引は遅れに遅れている。
現在正式な取引は3月3日にサインされる見込みとなっているが、それはすでに1ヶ月延期される可能性が高いと言われている。
ミランの買収のために作られた中国系コンソーシアム、シノ・ユーロップは、このところ財務的な状況が悪化していると言われる。
中国政府は資金の海外流出への規制を強めており、その影響もあってコンソーシアムの構成員が離脱し始めているというのだ。
異常な支出、安いチケット、偽物グッズ…中国がリーグの崩壊を懸念 https://t.co/GLg7343aKz
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年1月25日
これによって資金力を失ったシノ・ユーロップは、ミランの買収に向けて「分割払い」「値下げ」の2つを要求しているとのこと。
そしてミランの持ち株会社であるフィニンヴェストは、1億ユーロ(およそ119.4億円)の保証金と引き換えに1ヶ月の延期を認めたと報じられていた。
しかし、今回の記事によればすでにミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ会長はかなり態度を硬化させているとのこと。
シノ・ユーロップに対しては「金を支払うか、私がこのままクラブをキープするかどちらかだ!」と強く警告をしているとのこと。
だが、シノ・ユーロップには延期のための保証金1億ユーロを支払う余裕はないとも考えられており、これが10日までに振り込まれない場合は破談になる可能性もある。
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