日曜日のリート戦で自身初のハットトリックを達成したレッドブル・ザルツブルクの南野拓実。
これで今季リーグ戦のゴール数を9に伸ばし、絶対エースのジョナタン・ソリアーノを抜いてチーム得点王に。リーグ全体でも同ランクの2位タイに浮上した。
そんな南野だが今季序盤はリオ五輪の出場を挟んだこともあり、結果を残しながらもベンチを温める時期が長く続いた。リーグ戦の出場は22節を消化して11試合(先発は3試合)にとどまっており、出場時間にいたっては445分と約5試合分でしかない。
445分で9ゴールというのは1試合辺りの得点率に直すと「1.82」、仮に22試合にフル出場していれば40ゴールに相当する驚異的な数字だ。
チームを率いるオスカル・ガルシア監督は南野を起用しなかった理由について、守備が課題であることを挙げている。
南野が今季得点した相手の現在の順位を見てみると、3、6、7、9、最下位(全10チーム)と全体的には下位に沈んでおり、強豪がひしめくEL(欧州リーグ)では215分に出場してゴールはない。
強豪相手には満足な出場時間を与えられず、守備をさほど気にしなくてもいい格下相手から大量点をマークしているというのが現状だろう。
そうはいっても、欧州では何より目に見える形での結果が大事。守備のマイナスに目を瞑ってでも使いたいと思わせるような活躍を期待したいところだ。