このほど、柴崎岳がスペイン2部テネリフェへ移籍することが決まった。

ご存知のようにテネリフェはスペイン本土から1400kmほど離れたカナリア諸島を拠点としている。その地理的な事情と経済規模はチームを編成するにあたって難しさもあるようで、彼らは過去、中南米などスペインの他クラブではあまり見られない国の選手を獲得している。

特に目に付くのが、柴崎同様に「初の国外挑戦」としてテネリフェを選んだケースだ。おそらくは「有力選手の確保が難しいテネリフェ側の事情」と「国外あるいは欧州に挑戦したい選手側の思惑」が合致してのことなのだろう。

そこで今回は柴崎の出世を祈願する意味も込めて、「テネリフェを経由してビッグクラブに羽ばたいていった選手」たちをご紹介しよう

フェルナンド・レドンド(元アルゼンチン代表MF)

テネリフェ在籍年:1990~1994

レアル・マドリーでも大活躍した優美なレフティボランチ、” El Principito(王子)“とも呼ばれた。

母国アルヘンティノス・ジュニオルスでデビュー後、初の海外挑戦としてテネリフェに加入。4年間レギュラーとして活躍し、マドリーに引き抜かれた。

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