『Ghanasoccernet』は25日、「アサンテ・コトコの新監督に就任したクロアチア人指揮官ズドラフコ・ルガルシッチ氏の経歴が詐称されている」と訴えた。

ガーナ・プレミアリーグでハーツ・オブ・オークと並ぶ古豪クラブとして知られるアサンテ・コトコ。

昨季は5位と結果を残せず、2月の開幕に向けて先日マイケル・オセイ監督を突如解任。クロアチア人のズドラフコ・ルガルシッチ氏を新指揮官に迎え入れた。

しかし、再建を託されたそのルガルシッチ監督に「経歴詐称」の疑いがかかっている。

彼のオフィシャルサイトによれば、経歴については以下のように書かれている。

1975~88:クロアチア1部のFCマルソニアでプレー

1988~89:スウェーデン2部のクロアチア・マルメでプレー、ジュニア監督

1990~91:ドイツ2部の08ウィリンゲンでプレー、U-18監督

1992~93:オーストラリア1部のクロアチア・パースでプレー、U-18~21で監督。

1994~95:オーストラリア1部のクロアチア・パースでU-18~21監督、フィジカルコーチを兼任

1996~97:アメリカ・カリフォルニアリーグ1部のフォスター・シティCSCで監督

1997~98:アメリカ・カリフォルニアリーグ1部のボカ・ジュニアーズ・サンフランシスコで監督。高校でフィジカルコーチを務める

1999~2001:UEFAプロライセンスを取得、サッカースクールを開いて100名以上の少年を指導

2001~02:クロアチア1部のマルソニアを監督。同国のリーグで最年少コーチとなる

2003~09:クロアチアのNKヴィノドル、NKザドルガル、NKヴコヴァルで監督

2009~10:ガーナのキング・ファイサルFCで監督、7位でリーグを終える

2010~11:ガーナのアシュゴールドで監督、2位でリーグを終える

2011~12:ケニアのFCゴル・マヒアで監督。2位でリーグを終え、ケニアカップを制覇する

2013~14:タンザニアのシンバFCで監督、4位でリーグを終える

2015:ケニアのFCレオパルズで監督

2016:アンゴラのインテルクルベで監督

しかし記事によれば、FCマルソニアはクロアチアの1部リーグに所属したことはなく、97~98年に何らかのスクールを開いていた形跡も見当たらないという。

また、クロアチア・パースは当時アマチュアのリーグに所属しており、また08ウィリンゲンも現在は5部のクラブで、当時も2部では戦っていない。

クロアチア・マルメも現在スウェーデンの5部リーグに所属していたクラブであるが、彼の経歴では2部という事になっている。

他にもアメリカでのキャリアで書かれているクラブについては存在が確認されておらず、文書の正確性が怪しまれているとのことだ。

ただし、経歴が詐称されていたとしても彼がアフリカで結果を残してきたことは事実。今後この疑惑に対してクラブがどのように対処していくのかが注目される。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介