20日、イタリア・セリエAのフィオレンティーナは「クロアチア代表FWニコラ・カリニッチの残留表明を感謝する」と声明を発表した。
今冬のマーケットで大きな存在感を発揮している中国。今季超級リーグに上がってきた天津権健はその一つで、ファビオ・カンナヴァーロ監督の下で大きな補強を行ってきた。
先日はアクセル・ヴィツェルをゼニト・サンクトペテルブルクから4年総額7200万ユーロ(およそ87.8億円)、移籍金2000万ユーロ(およそ24.4億円)で獲得したと言われている。
その彼らが次に狙っていると考えられていたのが、フィオレンティーナのニコラ・カリニッチだった。報道によれば提示されていた給与は年1500万ユーロ(およそ18.3億円)だったという。
しかし、カリニッチは先日地元メディアの『Sportske Novosti』によるインタビューで以下のように話し、中国のオファーを断ったと宣言した。
ニコラ・カリニッチ
「フィオレンティーナに残る。これは僕の決断だ。2年前に加入したクラブで、イタリアでプレーし続けたいと思っている。
大きなプレッシャーはあった。中国の彼らはとても強く要求してきた。メディアも僕をチームから排除したいかのようだった。
しかし、フィオレンティーナとそのファンはそうじゃなかったんだ。天津がフィオレンティーナに送ったオファーについては知らない。僕はオファーを貰った。しかし、ここに残ることを決めた」
それを受けてフィオレンティーナも公式サイトで以下のようにコメントを発表し、カリニッチが残留してくれたことに感謝を表明した。
フィオレンティーナ
「フィオレンティーナはとても大きな満足と感謝を抱いている。カリニッチがクロアチアのメディアに発表した声明に対して。そして、彼がここに残り、ヴィオラのシャツを着てキャリアを続けていこうという意思に対して。
我々は交渉のテーブルについたことはない。我々はカリニッチをチームのストロングポイントとみなしており、潜在的なバイヤーの手を阻止するために大きな契約解除条項を結んでいる」