20日、『AFP』は「中国サッカー協会は、国内のプロクラブに対してサラリーキャップ制を導入することを発表した」と報じた。

今冬のマーケットで多くの記録的な取引を行ってきた中国。ブラジル代表MFオスカル、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルなどが既にアジアへと渡っている。

しかしその一方で協会はクラブの大規模な支出に対して懸念を表明しており、先日は外国人枠の削減を決定。開幕を2ヶ月後に控えた今季からといういきなりの判断だった。

そして、今回は更にクラブの人件費を抑えるためにサラリーキャップ制度を導入することを決定したという。

各クラブは資金調達源に関する詳しい情報を提供する必要があり、収入に応じて協会は総年俸の額に上限を設定する。

それを超えた場合にどのような罰則が加えられるかは発表されていないものの、移籍金などで大きな支出を行ったクラブにはそれに応じて国内の育成プログラムに投資する義務が生じるとのことだ。

先日の外国人枠削減に関しても中国の政府による要求が大きな影響を与えていると考えられている。

近年資本の海外流出を抑えようという動きを行っている中国は、給料のバブル的な上昇、親会社への過大な依存、国内投資の低下に懸念を持っているとのことで、性急な新ルールの制定を余儀なくされているようだ。

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