9日に行われたFIFA年間表彰式において、2016年度のプスカシュ・アワード(年間最優秀ゴール)が決定した。

それは、ペナンFAに所属しているマレーシア代表MFモフド・ファイズが決めたフリーキック。右足アウトサイドで蹴ったボールは、まるでゲームのバグ技であるかのように曲がった。

FIFAは当初からこのフリーキックを「推し」ており、昨年末にこのボールの弾道について研究者のコメントを求めていた。

FIFA技術開発部門のジョーサン・バーミンガム氏は以下のように話し、このシュートはよくあるナックルとは全く違うものだと語った。

ジョーサン・バーミンガム

(ナックルボールだったという論評もあるが)

「あれはナックルではない。

ナックルボールというのは、非常に低い回転数で放たれた結果として起こるものだ。それは気流の変化とボールの形、縫い目の位置で発生する。

これは、ボールに作用している力学によって『ブレる』弾道がしばしば現われる原因となる」

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