18日、クラブワールドカップ決勝が横浜国際総合競技場で行われ、欧州王者レアル・マドリー(スペイン)が延長戦の末に4-2で開催国王者の鹿島アントラーズ(日本)を下し、大会2度目の優勝を飾った。

試合はいきなり動いた。9分、ルーカ・モドリッチのミドルレンジからのシュートを鹿島のGK曽ヶ端準が正面に弾き、これをベンゼマが押し込みレアルが先制する。

戦力差は明白だけに、この1点で試合は一方的なものになるかと思われた。しかし鹿島は集中を切らさず、かといって無理もせず試合をコントロールし好機を待つ。

すると前半終了間際、カウンターから訪れたチャンスを最後は柴崎岳が左足で流し込み同点に。さらに鹿島は52分、ゴール前でボールを受けた柴崎がドリブルで3人を翻弄し再び左足でシュートを放つと、ボールは見事にネットを揺らし、なんと逆転に成功する。

しかし、レアルも60分、PA内まで侵入したルーカス・バスケスが鹿島の2選手に挟まれる形で倒されると、主審はPKを宣告。これをクリスティアーノ・ロナウドが冷静に決めて再び同点となった。

その後は勢いづいたレアルの時間帯が続いたが、曽ヶ端の好セーブ連発により鹿島は耐え、かつてないほど盛り上がりを見せる決勝は大会三度目となる延長戦へ。しかし、“サッカー界の巨人”と対等に渡り合う鹿島に、120分を戦う余力は残っていなかった。

98分、一瞬の隙を突かれクリスティアーノ・ロナウドに勝ち越しゴールを許すと、104分にもロナウドに追加点を与え万事休す。先日、今年のバロンドールに輝いたロナウドのハットトリックにより、レアル・マドリーが大善戦の鹿島を退け、2014年大会以来2度目の世界一に輝いた。

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