ジェフ千葉の新監督に就任したアルゼンチン人フアン・エスナイデル。元レアル・マドリー、ユヴェントスという華々しい経歴から大物を招聘した千葉への驚きが伝えられている。

しかし、問題はその経歴に焦点があたってしまっているところにある。現役時代を知る読者も少ないだろうからあえて苦言を呈すと、元レアル・マドリー、ユヴェントスという経歴には疑問符が残るというのが正直なところなのだ。

未完の大器エスナイデル

ユヴェントス時代のエスナイデル

現役時代のエスナイデルは、空中戦に強く高さがありDFラインのマークを外すのがうまい真性のストライカーだったが、一方で永遠の未完の大器でもあった。

1990年9月にトップデビューしたエスナイデルは、1991年のワールドユースにアルゼンチンU-20代表として出場した。アルゼンチンはグループリーグ最下位に終わったが、エスナイデルは後にボカなどで活躍するマルセロ・デルガドらと共にプレーした。

この時優勝したのがポルトガルでルイス・フィーゴ、ルイ・コスタ、ジョアン・ピントらを擁しゴールデンエイジと呼ばれたことはご存じの方も多いだろう。

クラブレベルでは、1990-91シーズン途中に17歳にてレアル・マドリーへ青田買いされた。すぐにリーグ戦デビューを飾ったエスナイデルだが、レアル・マドリーBでの出場が主で1993-94シーズンからはサラゴサにレンタルされている。

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