10月に開幕を迎えたオーストラリア・Aリーグ。2016年度はシーズンゲストプレイヤーという枠が加わり、さらに一人のスター選手の獲得が可能になった。

メルボルン・シティはこれを使ってティム・ケイヒルを獲得しており、ルール変更によって大きなチェンジがあるかとも予想された。

そして、その中で最も「驚き」を与えているのは、昨季上位にも入れずに終わったシドニーFCだ。監督を務めているのは元ベガルタ仙台のグラハム・アーノルドである。

リーグ開幕前からスタートしていたFFAカップでは、ウォロンゴン・ウルヴズ、パース・グローリー、ブラックタウン・シティ、キャンベラ・オリンピックに連勝して決勝進出。

Aリーグ開幕戦でシドニー・ダービーに挑むと、ウェスタンシドニー・ワンダラーズをアウェイで4-0と一蹴。そこから破竹の快進撃を続けた。

ウェリントン・フェニックス、ニューカッスル・ジェッツを破って3試合連続のクリーンシート。さらにメルボルン・ヴィクトリー、パース・グローリーを退けた。

これによって、2016-17シーズンが始まってからの公式戦10試合でなんと全勝。FFAカップのパース戦は延長での勝利であるが、それを考慮しても凄まじい結果である。

新戦力の元ブラジル代表FWボボ、イタリアから帰ってきたジョシュア・ブリランテ、メルボルン・シティから獲得したマイケル・ズロなどがフィット。

また、子供の病気を治療するためにシドニーへやってきた元仙台のダニー・ヴコヴィッチもレギュラーに定着し、怪我に苦しんでいた元清水のアレックス・ブロスクもキャプテンとして素晴らしい働きを見せている。

その活躍から、チームを率いるグラハム・アーノルド監督には欧州からのオファーも舞い込んでいるという。

Jでは大失敗に終わったものの、再挑戦の意思を示していたことでも知られるアーノルド氏。監督として次のステージをどこに選ぶのか?大きな注目を集めそうだ。

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