エレナ・コスタ(ポルトガル)
元クレルモン・フット監督。
欧州の男子サッカー界で初めて監督に任命された女性が、ポルトガル出身の指導者エレナ・コスタである。大学でスポーツ科学とコーチングを学び、UEFAのAライセンスを取得。19歳からベンフィカのユースを指導しつつ、1º デゼンブロやオディヴェラスの女子チームで好成績を残した。
その後はカタールとイランの女子代表チームを率い、イスラム教国の厳しい環境でプレーする選手を支援。セルティックのスカウトも務めたことがあり、まさに実力を認められている人物である。
2014年夏、彼女はついに男子プロチームの監督となる。フランス2部のクレルモンから契約が舞い込んだ。歴史上初となる出来事に世界が湧いたが、その後ディレクターとの衝突の末、彼女は開幕前に辞任している。
コリーヌ・ディアクル(フランス)
クレルモン・フット監督。
エレナ・コスタの後を継ぐことになったのも、女性であった。元フランス代表DFのコリーヌ・ディアクルは、歴史上で初めて男子プロチームで勝利した、シーズンを戦い切った女性監督と言える。
フランス女子代表のアシスタントコーチ、そして古巣であるソヨーを率いた後、エレナ・コスタが退任したクレルモンの監督に就任した。初年度は12位、そして2年目は7位という好成績を残し、昨年契約を2018年まで延長。女性監督が男子サッカー界で戦えるということを見せつけた。