タイ1部・チョンブリFCが来季に向けた戦力補強として、“ベトナムのメッシ”こと同国代表FWグエン・コン・フォン(21歳)の獲得を狙っている。タイやベトナムの複数のメディアが伝えている。

今季、ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)からJ2水戸ホーリーホックに期限付き移籍したグエン・コン・フォンだが、水戸では出場機会に恵まれておらず、HAGLのドアン・グエン・ドゥック会長は、同選手の移籍期間を延長せず、ベトナムに呼び戻す可能性が高いと報じられている。

そんな中、代理人よりタイ1部クラブから同選手への獲得打診があったとの情報が入った。

それによると、獲得を打診しているのはチョンブリFCで、この3年ほどの同選手の活躍を評価し、来季の補強候補リストに名前を挙げたという。また、タイリーグでは、2018シーズンからASEAN枠が新設されるため、早めに隣国のスター選手を獲得しておきたいという狙いもありそうだ。

チョンブリは2007年にリーグ初優勝。直近8シーズンでは2位が5回、3位が2回を数える強豪。グエン・コン・フォンが武者修行するのには最適なクラブと考えられている。

チョンブリでは、“ジーコ”の異名で知られる現タイ代表監督のキャティサック・セーナームアン氏が2008-2009シーズンに指揮を執っており、コー・ロイヤル・カップ優勝に導いている。因みに同氏は、現役時代に当時2部のHAGLでプレーしたことがあり、1部昇格と昇格初年度からリーグ2連覇に貢献。現役引退後に指導者に転向してからは、2010シーズンにHAGLで監督を務めた。

チョンブリは今季、31節を終了した現時点で勝ち点51の6位。首位ムアントン・ユナイテッドとは勝ち点差29も開いており、今季は残り試合でなんとかトップ3に食い込むことを目標としている。

来季はさらなる上位進出を狙うチョンブリにとって、若く勢いのあるグエン・コン・フォンはその絶大な人気だけでなく、戦力的にも期待が持てる存在だろう。


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