『FOX Sports』は「養育費未払いにより逮捕状が出されていたエクアドル代表FWエネル・バレンシアは、追手を逃れるために怪我を偽装していた」と報じた。
昨季までウェストハムに所属し、今夏エヴァートンへと移籍したバレンシア。ワールドカップでも活躍を見せ、世界屈指の跳躍力を持つFWとして知られている。
しかし、彼は先日良くない形で有名になってしまった。チリとのワールドカップ予選を控えた代表に合流している際に、警察から逮捕状が出たのである。
娘への養育費1万7000ドル(およそ171万円)が未払いになっていたことから、エクアドル当局は彼の身柄を拘束するため、トレーニングセッションやスタジアムに捜査員を送っていた。
しかし結局チームバスで移動していたこと、時間が合わなかったことから身柄の拘束には失敗。試合後に礼状が取り消されたために逮捕を逃れているのだ。
なぜ警察の捜査を逃れることが出来たか?バレンシアはそのチリ戦に出場していたにもかかわらずである。
その理由は、なんと82分にピッチを去ったことだ。交代の理由が怪我(高山病とも)だったことから、そのまま救急車でスタジアムを去ることになったのだ。警察は追っていくものの、もちろん治療が優先として病院へと向かった。
そして、どうやら報道によればそのバレンシアの怪我は虚偽のものであったとのこと。追手をかわすための芝居であったというのだ。その模様も映像に捉えられている。
行為の良し悪しはともかくとして、まるで映画のような駆け引きである。