「ミラクル」と呼ばれた昨シーズンのレスターによる快進撃。

前年に残留争いを強いられていた中小クラブが翌年、世界最高峰のプレミアリーグを席巻し優勝するという物語は、世界のサッカーファンを熱くさせた。

そんなシンデレラストーリーの再現を予感させるチームがチェコにいるようだ。

それが、チェコ1部リーグ「シノト・リガ」に在籍するファスタフ・ズリンだ。

ファスタフ・ズリンは、チェコ東部にある人口7万5000人の小さな街ズリンをホームとするクラブである。

スタジアムのキャパシティは6300人ほどで、いわゆるチェコの中小クラブだ。設立は1919年と古いが、獲得したタイトルはカップ戦一つだけ。

昨シーズンは7年ぶりに1部リーグへと昇格したものの、最終順位は16チーム中13位。勝ち点差わずか「3」でなんとか残留を決めた。

そんなファスタフ・ズリンが今季は好調だ。ここまでチェコ1部リーグで9試合を終え6勝3分で無敗を維持し、スパルタ・プラハやスラヴィア・プラといった名門を抑え現在3位につけているのだ。

5節から8節にかけてはリーグテーブルで首位を走っていたファスタフ・ズリン。

その快進撃は話題となり、レスターのスペル(Leicester)を文字って"Zlincester(ズリンスター)"と呼ばれている。

ファスタフ・ズリンの年間の予算は150万ポンド(およそ1億9600万円)ほどと言われている。

そうしたチームの優勝を予想する人は少なく、その優勝オッズは900倍であるとのこと。

まだリーグが開幕して間もないとは言え、レスターの再来を予感させる存在だけに、今後の動向をチェックしたいところだ。

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