『Africanfootball』は「ナイジェリアサッカー連盟に代表監督の給与を支払う約束をした謎のスポンサーがいる」と報じた。

記事によれば、その男はイフィーニイー・ユーバー。1971年生まれの44歳で、ナイジェリアビジネス界の大御所であり、そして政治家も務めている人物である。

自動車部品のビジネスによって一財を築き、2001年には「キャピタル・オイル&ガス」を設立。エネルギー関連業で国内最大手となり、ナイジェリア屈指の実業家となった。

さらに昨年には『ザ・オーソリティ』という新聞をも設立し、メディア関連にもその勢力を伸ばしている。

また、同じ年にはガブロス・インターナショナルFCを買収してサッカークラブのオーナーとなり、その名前も「イフィーニイー・ユーバーFC」に変えている。

その人物がついにその影響力を伸ばしてきたのが、ナイジェリアサッカー連盟であるという。

ナイジェリアは先日ドイツ人指導者のゲルノト・ロール氏を新たに代表監督に迎えた。財政難に悩んでおり、前監督のサンデー・オリセー氏にも給与を払えなかった連盟が、より大きな額を提示できる理由は何だったのか。

それはおそらくこのイフィーニイー・ユーバー氏による給与の肩代わりという合意があるからではないかという話なのだ。彼はフル代表だけでなく、各カテゴリの指導者の給与も負担するという。

記事によればイフィーニイー・ユーバー氏は、先日ナイジェリアを訪問したジャンニ・インファンティーノFIFA会長、アフリカ18連盟の各会長らの滞在費5000万ナイラ(およそ3430万円)も肩代わりしたようだ。

イフィーニイー・ユーバーは人民民主党の党員であり、グッドラック・ジョナサン前大統領の再選にも大きな影響を与えたと言われている。

また、イフィーニイー・ユーバーFCは先日ナイジェリアのクラブとして初めてウェストハム・ユナイテッドとの提携を行い、強豪への道を着々と進んでいる。

一人の人物がここまでサッカー界の経済を握ろうとする裏には、いったい何があるのだろうか? 今後イフィーニイー・ユーバーという男には注目が集まっていくに違いない。

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