リオでオリンピック3連覇に挑むウサイン・ボルト。
そんななか、200メートル走には元サッカー選手も出場予定なのをご存知だろうか。
👍 from @Adam_Gemili!
It's a new WORLD LEAD for the 🇬🇧 4x100m men with the B team in 2nd!#MullerAnniversaryGames pic.twitter.com/RhDTEM11LO
— Team GB (@TeamGB) 2016年7月23日
彼の名前はアダム・ジェミリ、22歳のイギリス人だ。2012年のロンドン五輪にも出場した彼は今大会は200メートル、4×100メートルリレーに出場予定で、イギリスチームのキャプテンにも指名されている。
Captain @Adam_Gemili to lead Team GB's athletics squad #BringOnTheGreat #Rio2016 https://t.co/J3gM3rGMwX pic.twitter.com/gkp9hXFBdq
— Team GB (@TeamGB) 2016年8月4日
#BringOnTheGreat - very best wishes to @TeamGB, and our friend @Adam_Gemili, in #Brazil. #Rio2016 #OpeningCeremony pic.twitter.com/A6EdpW2H31
— Red Arrows (@rafredarrows) 2016年8月6日
ロンドン生まれのジェミリは実はチェルシーのアカデミーに7年間在籍していたことがあり、もともとはサッカー選手を目指していた。その後は英4部のダゲナム・アンド・レッドブリッジに所属していたものの、わずか15か月の間にスプリンターとして急成長を見せて瞬く間に五輪代表にまでなってしまったという。
ウェイン・ブルネット(当時のダゲナム&レッドブリッジ監督)
「彼はとても速かった。技術的にも問題なかったし、ゲームについても理解し始めたところだった。
だが、一番の特性はめちゃくちゃに速かったということだ。
彼にはフットボーラーになる本当にいいチャンスがあった。だが、ランナーとしての道を選んだ。素晴らしい成長を遂げたね」
「アダムは素晴らしい子だった。とてもひたむきで規律正しく、ジェントルマンだった」
チームではプロになれる最適のポジションとして右サイドバックとしてプレーさせていたそう。
『BBC』によれば、プレシーズンにふとしたきっかけて加入した地元のスポーツクラブでスピードを成長させたことで、別の道が開かれることになったという。
なんでも専門的なトレーニングをしたことがないにも関わらずアスリートにしか叩き出せない11秒を切るタイム(100メートルのはず)をいきなりマークし、周囲を驚愕させたそう。また、最初に走ったレースで100、200メートルともに優勝してしまったとか。
その後、ダゲナム&レッドブリッジからプロ契約をオファーされたものの、すでにトラックで結果を出していた彼はスプリンターとして生きることを選択した。
アダム・ジェミリ
「もし契約にサインしていたら、陸上は止めなければならなかった。2つはできなかったからね。陸上に賭けてみたかったんだ」
それからオリンピック選手にまでなったのだから、その選択は間違っていなかったのだろう。
ちなみに、当時17歳だった2009年には100メートル10.23秒というタイムを叩き出しており、これはフットボーラー史上最速だとも言われている。
また、イギリスで義務教育を修了するときに受験するGCSEというテストでA*という最も高い評価を得ているほか、日本語でもA判定を貰ったそうだ。