『Gazzetta dello Sport』は「タイの富豪ビー・テイチャウボル氏は、ミランの株式を購入するための交渉を進めていると話した」と報じた。

先日、百度(Baidu)の創業者ロビン・リーを中心とした中国系コンソーシアムに株式を売却することがほぼ決まったと報じられたミラン。

シルヴィオ・ベルルスコーニ会長もその交渉が合意に近づいていることを認めており、過半数の株式を手放すことを余儀なくされると話していた。

その契約は7月15日に結ばれるのではないかと予想されていたが、ここに来てなんと「過去の男」が名乗り出てきた。

それは2014年夏にミランの株式を購入すると約束したタイの富豪、ビー・テイチャウボル氏だ。結局その後交渉は進まなかったのだが、事前の契約自体は結ばれていた。

彼はここに来てミランとの交渉はまだ続いていると明かし、買収の準備が出来たと主張したようだ。

ただ、ミランは中国系コンソーシアムとの間に「この段階から交渉を破棄した場合、1億ユーロの罰金を支払う」という契約を結んでいるとも言われており、今から軌道修正することが可能かどうかはわからない。

ビー・テイチャウボル

「正直にいえば、私はこの交渉から姿を消したことはないのだ。

他のコンソーシアムがミランと独占交渉権を獲得したので、私はそれを尊重した。しかし、2014年12月に株式を購入するという合意を実現させるための努力を怠ったことはない。

そして、この独占交渉権の終了から数日後、私はミランのファンに『別の可能性』があるのかを聞きたい。
(売却先が私ならば)ベルルスコーニ会長はミランの所有権をキープできる。この合意に達するうえで、大きな関心を抱いているグループや人々がいるのだ。

私をサポートしてくれている投資家は準備が出来ている。アジアの経済危機によって他のパートナーを見つけることは難しかったが、今彼らは投資の準備が出来ている。

これは私のオファーだ。

『48%の株式を買う。補強資金に今季1億ユーロ(およそ110.4億円)を提供する。毎年1億ユーロを投資する』

私の投資家には、中鴻嘉資本有限公司(ZHJ Capital)、藍籐資本有限公司(Parantoux Capital)など中国の銀行がついている。彼らは中国政府とも関係がある。

彼らはベルルスコーニ会長が過半数に満たない株式だけを売却するとしても投資を行う準備が出来ている。

私は、これがミランにとって最高の解決策になると思うよ」

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名