『Daily Mail』は「中国の大連万達(ワンダ)グループは、新たな欧州リーグの設立に向けて動いている」と報じた。

大連万達グループは、不動産業やショッピングモール経営を中心とした中国の巨大コングロマリット(複合企業)である。

その創業者である元軍人の王健林(ワン・チャンリン)氏は、総資産300億ドル(およそ2兆3000億円)以上というアジア最大の富豪として知られる。

すでに大連万達グループはサッカー界にも大きく手を広げており、前FIFA会長のゼップ・ブラッター氏の甥が設立した企業インフロント・メディアを買収しており、アトレティコ・マドリーの株式も取得している。

関係が深いと言われるゼップ・ブラッター退任後も、スキャンダルによって大きくスポンサーを失ったFIFAの新パートナーとなったり、その勢いは衰えを見せていない。

そして今回報じられたのは、大連万達グループが計画しているさらに大きな構想だ。

大連万達は現在欧州サッカー連盟との間で「ビッグクラブだけで開催される大会を設立したい」と交渉しているとのこと。

しかしこれがUEFAに拒絶され、交渉が破棄された場合、欧州チャンピオンズリーグとは別の独立した大会を設立するというプランを立てているというのだ。

すでにマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリー、バルセロナ、チェルシー、ユヴェントス、バイエルン・ミュンヘンなどのクラブに「より大きな収入になる」と交渉を持ちかけているという。

スコットランドやベルギー、スウェーデンやルーマニア、スイスなどの国を排除し、ビッグリーグだけに参加チームを絞る。それによって大会の質とブランド力を上げ、より収入を高めようというものである。

大連万達グループの戦略的ディレクターを務めているマルコ・ボガレッリ氏は、すでにリーガ・エスパニョーラやセリエAでは交渉をスタートさせていると明かしているようだ。

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