このほどオールド・トラッフォードで行われたチャリティーマッチ「Soccer aid 2016」でこんな場面があった。

世界選抜の一員として参加したロナウジーニョが、長距離からフリーキックを狙った場面。相手のGKは元イングランド代表のデイヴィッド・シーマンだ。2人は何やらニヤニヤしている。

そう!この2人と言えば、2002年日韓W杯でのあのシーンだ。

ブラジル代表とイングランド代表が激突した、エコパスタジアム(静岡県小笠山総合運動公園スタジアム)での準々決勝。

ロナウジーニョが放ったまさかの位置・角度からの驚きの直接フリーキックに、シーマンは反応し切れず…。これが決勝点となり、イングランドを破ったブラジルはこの後5度目となるW杯優勝を遂げている。ただ、ロナウジーニョはこのフリーキックの直後に一発レッドカードで退場にもなっているのだが…。

ロナウジーニョはこの伝説の場面の再現を狙っていたのだ。シーマンにとってはトラウマともいえる出来事だったはずだが、彼も実にいい笑顔を見せていた。そして、その意図を察知した観客たちも大盛り上がりであった。

当時「(敗退後)シーマンが泣いているのを見た時はとても悲しかった。彼は偉大な過去を持つ偉大な選手だ。彼を傷つけるつもりなど決してなかった。あれは彼のミスではない。誰も彼を責めるべきじゃないよ」と語っていたロナウジーニョ。 あれから14年が経つが、2人にはあの試合が今もしっかりと刻まれているようだ。