J1復帰後、ここまで好調な大宮アルディージャ。
第12節のベガルタ仙台戦に勝利すると順位を4位にまで上げ、熾烈な首位争いを繰り広げる3チームに食らいついている。
そんな大宮は先週末、ホームでヴィッセル神戸と対戦。
前半早々に先制するのだが、そのアシストは日本代表監督も記者会見で言及した"あの選手”によるものだった。
12分、左サイドでボールを持った家長昭博は神戸DF北本久仁衛と対峙すると、一度ストップ。
パスコースはないかに思われたのだがファーサイドに正確なボールを蹴りこみ、ここに奥井諒が大外から走りこんで頭で合わせた!
先日行われた日本代表のメンバー発表記者会見で、ハリルホジッチ監督から「能力はかなりあると思います」と評された家長。
そのポテンシャルは疑うまでもないが、あの状況から数十m離れた奥井へのパスコースが見えていたなんて…。完全にストップした状態からのクロスということもあり、神戸の選手たちは完全にボールウォッチャーになってしまった。
試合後、ゴールをあげた奥井は「アキさん(家長)はタメを作れる選手だし、一対一で突破してクロスまで持ってくる力のある選手」と述べ、クロスが上がってくることを予想していたと明かした。
この後大宮は江坂任のゴールでリードを2点に広げるも、77分と84分に立て続けに得点を許し、2-2の同点で終了。
試合後、先制ゴールをあげた奥井は…
古巣相手にどうしても勝ちたかったのか思わず涙。
「今日は本当に悔しかった。本当に勝ちたい相手だった」と振り返っている。