森岡はブラジル・ワールドカップ直後の2014年、メキシコ人のハビエル・アギーレ新体制で日本代表に初招集され、ウルグアイとブラジル戦の2試合に出場した。
しかし、アギーレ監督が八百長事件に絡んだ疑惑を持たれたことで職務を解かれると、森岡も代表から遠ざかり次第に名前は聞かれなくなっていった。
ブラジル戦での森岡
日本に限らずではあるが、一度出世街道から外れた選手が這い上がるのは並大抵のことではない。だが人は環境によって劇的に変化をする“可能性”を秘めているものだ。
ニュルンベルクからポルトガル2部に渡り、1対1で負けないことの大切さを学んだ金崎夢生(現鹿島アントラーズ)が、J復帰後に鮮烈な活躍を見せて代表に再招集され、シンガポール戦で初ゴールを決めたことは記憶に新しい。
シンガポール戦で代表初ゴールを決めた金崎夢生
4月中旬以降、ヴロツワフが戦っているのは下位チームで争われる順位決定ラウンドであり、現在のゴールラッシュを突然高く評価するのは難しい。故にポーランドから代表復帰が可能かといえば、簡単なことではないだろう。
ただここでの活躍を機に、さらなる高いレベルのチームやリーグにステップアップすることで、現在25歳の森岡が再び代表に招集される可能性は十分に考えられるだろう。
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