『The National』は「スペイン代表監督を務めているビセンテ・デル・ボスケ氏が、3連覇を賭けたEURO2016に向けて語った」と報じた。
2年前に行われたワールドカップで無残な敗北を喫し、大きく評価を落としてしまったスペイン代表。しかし、EUROでは2連覇中だ。今大会はその記録を伸ばすために戦うことになる。
チームを率いるビセンテ・デル・ボスケ監督は『AFP』のインタビューに対して以下のように話し、ジエゴ・コスタの件やメンバー選考、そしてCL決勝の組み合わせなどについて語った。
ビセンテ・デル・ボスケ
「ジエゴ・コスタが良いプレーをしたか、あるいは悪いプレーをしたか。我々はそれを弁明はできる。しかし、彼は特に犯罪を犯したわけではない。
私たちといるときの彼は、常に正しい行動をしている。いくつか芳しくない事件はあったが、彼は何らかの犯罪をやろうとしたわけではないし、常に野望に満ちた状態でやってくる。
それは我々の有用性であり、彼に疑いを持つことはない。なぜなら、それが彼の振る舞いであるからだ」
「(EURO2016でのメンバーは?)
私は、我々と多くの時間を過ごしてきたベテランに対して多くの信頼を寄せている。そして、新しい選手がやってきて、フレッシュな血で後押しをしてくれることを信じている。
我々の目標は、これまで2大会のEUROを連覇してきたことを考えないことだ。なぜなら、人々はそこに価値を感じていないからだ。問題は、このEUROで何をするかだ。
我々は夢を持っている。そして、目標は良いトーナメントにすることだ。しかし、それを勝つだろうと考えて傲慢になってはいけない。
これまで2回勝ってきたというのは、我々が強いチームを持っていることを表している。しかしながら、それ以上ではない。我々は、ピッチ内でそれを見せなければならないのだ」
「(CLではレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーが決勝進出。スペイン代表としてはリカバリーが難しい?)
それは常に心配している。なぜなら、クラブレベルのシーズン自体がとても高い強度で行われているからだ。これまで見てきたように、選手たちはそれを終えた頃にはとても疲れている。
最終的に負けてしまえば、選手に影響を与える可能性があるね。楽観的な考え方は、選手たちが代表チームにやってくる際には助けになる。とはいえ、誰もが勝てるわけではないからね。
様子を見ていく。我々がそれをマネージメントすることが可能なのかどうか。そうすれば、我々はフィジカル的に良いコンディションであるだけでなく、精神的にもいい状態で大会をスタートさせられるだろう」