ルチアーノ・スパレッティ
「トッティがプレーするのは正しいことだ。それは彼がダービーで偉大なことをやってきた人物であるからだ。
しかし、監督として私はスポーツに対して感情を押し殺さなければならないし、他の物事も考えなければならないのだ。
私はこれが正しい道になることを望んでいる。なぜなら、これは重要な試合だからだ。今の目的を達成するために。チャンピオンズリーグという目標をね。
試合を分析する際には、感情と情熱という2枚のフィルターを通して見ることが出来る、2つの異なる物語があるのだ。
トッティは常にフィールドで偉大な瞬間を作ってくれるだろう。もしそれだけについて言えば、彼はあと5~6年は出来る。彼の足はまだ本当に素晴らしい。
しかし、考慮しなければならない他の物事があるのだ。彼は昨年ラツィオ戦で2ゴールを決めた。しかし、ローマは2-0で勝ったのか?(2-2で引き分け)
なぜなら、チームはスペースを埋めることが出来る選手、戻って来ることが出来る選手を欠いていたからじゃないのか?
チームは出来るだけボールを早く取り戻さなければならないのだ。さもなければ、チームはより走らされることになってしまう。
それは、試合のいかなる選手にとっても最も難しいものだ。敵の選手を追うことは、自分の意思によってスペースに走り込むこととは全く異なるのだ。
私はチームに集団としてプレーしてもらっている。そして、私は異議を唱えることも出来ないような統計を持っている。私は、それらの数字を決定に入れなければならないのだ。
明らかに、ディフェンダーの裏にパスを通す能力については定量化することが出来ない。それは誰も真似できないものだ。
私の観点では、トッティは情熱的な選手だ。ひとたびピッチに足を踏み入れれば、トップコーナーを陥れることが出来る。それは彼の強さであり、品質であり、精度である。それ以上に言うことはない。彼はゴールとボールをリンクさせたい男だ」
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