イングランド・プレミアリーグのエヴァートンは「本日、ファルハド・モシーリ氏からの投資提案がプレミアリーグ機構によって承認されたという通知を受けた」と発表した。

先日から大きな話題になっていたエヴァートンの買収問題。アーセナルが深く絡んでいるという珍しい事態になっていることでも話題になった。

そして、土曜日に行われたグディソン・パークでのチェルシー戦ではスタンドにファルハド・モシーリ氏本人が顔を見せており、共同オーナーとして初めての試合観戦に訪れていた。

今回プレミアリーグがその株式の売買を承認したことにより、ファルハド・モシーリ氏は正式にエヴァートンの経営陣に加わることとなる。

彼に渡る株式は49.9%となっており、投資額は8750万ポンド(およそ140億円)になると伝えられている。

これは現在のオーナーであるビル・ケンライト氏の所有割合を超えるため、今後は「元アーセナルの株主」でもあるファルハド・モシーリ氏が、エヴァートンの陣頭指揮を執ることになる。

ファルハド・モシーリは1955年生まれの60歳。イラン生まれであるがイングランドで学んだ経験を持ち、そして現在はモナコに在住している。

会計士としてデロイトなどの大企業で働いた後、英国やロシアのエネルギー、鉄鋼会社への投資で一財を築き上げた。そして、後にビジネスパートナーでもあったアリシェル・ウスマノフとともに出資をし、アーセナルの株主の一人になっていた。

エヴァートンに対しては新しいスタジアム建築の支援に乗り出す考えを明らかにしており、今後も株式の保有率を上げていく意向を示していると言う。

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