近年、世界的な大物選手の参戦が相次ぐMLS。

2016シーズンは柏レイソルで活躍し日本代表に選ばれた経験を持つ工藤壮人、先日のドラフトで1巡目指名された遠藤翼が加わるほか、最近では本田圭佑(ミラン)が将来的な加入について言及しており、日本での注目度も一段と高まっている。

そこでこれまでMLSに挑戦した日本人選手を振り返ってみよう。

木村 光佑

MLSの経歴:
2007-2012 コロラド・ラピッズ 117試合4得点
2012 ポートランド・ティンバース 17試合1得点
2013-2014 ニューヨーク・レッドブルズ 37試合0得点

2015年所属:
アトランタ・シルバーバックス(アメリカ)

MLSにおける日本人の先駆者となったのが木村だ。

木村は川崎フロンターレのユースに所属しJ入りを目指していたが、怪我でトップ昇格を諦め渡米。ウェスタンイリノイ大学を経て、2007年にコロラド・ラピッズへ加入し、MLSの日本人選手第一号となった。

彼のハイライトは何といっても2010シーズンだろう。同年は骨折で戦線離脱も余儀なくされたが、週間ベストイレブンに5度選出されるなど大活躍。カンファレンス・ファイナルで決勝ゴールを記録しMVPに選出されると、さらにMLSカップを制して全米(カナダ含む)の頂点に立った。

この活躍の報を受け一部では日本代表への待望論も生まれたが、残念ながら招集されなかった。仮定ではあるがもし彼がアメリカ国籍を持っていたならば、チェルンドロの後継に悩んでいた当時のアメリカ代表に招集されていた可能性は十分にあっただろう。

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