4位 ロベルト・ディ・マッテオ(2012年):勝率57.1%

チェルシー史上初にして唯一のチャンピオンズリーグ制覇をもたらしたのが、この(監督としては)無名のイタリア人だったというのは、いまだにちょっとした運命のいたずらのように感じる。

だが、このディ・マッテオがまさに成し遂げたことあり、彼はFAカップも勝ち取った。監督就任から2か月でやってのけた最もセンセーショナルなもののひとつであるのは間違いないだろう。

だが、アブラモヴィッチは確信していなかった。ミュンヘンでの欧州制覇後、ディ・マッテオに提示されたのが微妙な2年契約だったというのは、オーナーの信頼が欠けていたことを大いに物語っている。

実際、2012年11月に彼は解任された。ロシア人オーナーが何よりも切望していたビッグイヤーをもたらしてから、わずか6か月後のことだった。

3位 第2期ジョゼ・モウリーニョ(2013-15):勝率57.3%

スタンフォード・ブリッジへ帰還すると同時に、モウリーニョは“スペシャル・ワン”よりもむしろ今は“ハッピー・ワン”だと断言した。

混乱のあった1年目には、かつての怒りがすぐにモウリーニョへ戻ってくることが見て取れた。だが、例え彼が新たな人生観について嘘を言っていたにしても、2年目にはプレミアリーグとリーグカップを制覇し、チェルシーをイングランドフットボールの頂点に戻すという約束を果たした。

物事が進むのは早く、2015-16シーズンのスタートは憂鬱なものとなり、15位に沈んだところで解任となった。