かつてローマで監督を務めたことで知られるズデネク・ゼーマンが『Corriere dello Sport』の番組に出演し、その内容を各メディアが伝えている。
イタリアの各チームで長く監督を務め、圧倒的な攻撃サッカーと厳しい練習で独特の存在感を示したゼーマン氏。現在はスイスのルガーノで指揮官を務めている。
彼は古巣であるローマが現在苦戦していることに対して以下のように話し、クラブの体質に問題があると答えた。
ズデニェク・ゼーマン
「私はチームを構築することを好むし、我々はそれをしようとした。ローマでは選手が望むことをやろうとする。
プロフェッショナリズムのセンスが必要だ。それは常に守られなければならないし、それこそが私が目指していたものだ」
「彼らの直近の数試合を見て、私は悲しかった。そこにはいくつかの誤りがある。それは明らかな話だ。
私はスイスのテレビでバルセロナとの試合のコメンテーターを務めたが、それは簡単なことではなかった。
もしプレーしようとしているなら、負けたことは理解できる。しかし、それを試みてすらいない。
私が最終的に6-1で負けたとしても、人々は『ああ、ゼーマンならいつものことだな』と言っていただろう。
2013年に私が解任された時、単純にインタビューで『ルールを尊重したい』と言った後だった。命令というのは、組織の内部に最優先事項を持っていなければいけない。
我々はハッキリとした主義と規則無しには何もすることが出来ない。さもなければ、将来がないからだ。
サッカーは変わった。現代では、コーチの役割はチームに気を配ることだ。クラブは選手の奴隷だ。ローマでは、選手たちが彼らの望むことをやっているのだ」
「ローマが持っている難点とは、彼らが『最小限の努力で最大の結果を望んでいる』ことだ。
あの時私に付いてくれた選手はエリック・ラメラ、マルキーニョス、アレッサンドロ・フロレンツィだ。あとはミラレム・ピャニッチだ。彼は不満を述べていたとはいえね。
それは残念だ。彼は誤解している。ピャニッチはフランチェスコ・トッティを置き換えるためにサインされたんだ。
私は、トッティが現在プレーしていないことを喜んでいる。なぜなら彼は20年間ローマを背負ってきて、今の問題にさしあたっても誰も彼を批判できないからだ。
トッティは私がこれまで共に働いた中では最高の選手だった。アレン・ボクシッチは2番目だ。それは、彼がその日の朝にどんな気分で起きたかという点に依存していたがね」