3日に行われたコパ・デル・レイの4回戦2ndレグ、バルセロナはジャノベンセに勝利しベスト16に進出した。

対戦相手のビジャノベンセは3部に相当するチーム。地力に勝るバルセロナはリオネル・メッシやルイス・スアレス、ネイマールら主力を温存したものの、ダニ・アウヴェスのミドルシュートなど大量6ゴールで力の差を見せつけた。

バルセロナは先月、敵地での1stレグを0-0で終えていた。そして迎えたカンプ・ノウでの2ndレグ、76分にサンドロ・ラミレスのヒールパスをムニール・アル・ハッダーディがゴールを決め6-1とする。

この時点で両チームの得点差は5点。ビジャノベンセが逆転勝利するにはここから5点が必要であり、勝負は決まったと言っても過言ではなかった。

しかし、バルセロナにここでハプニングが発生する。時計の針が80分を示そうとした時、ジェレミー・マテューが負傷しピッチを後にしたのだ。

この時、バルセロナは交代カードを1枚しか使っていなかった。1試合につき交代できる選手の数は3名であるため、この時点でルイス・エンリケ監督には2枚のカードが残されていたわけだ。

しかし、どういうわけかバルセロナは負傷でピッチを後にしたマテューの代わりに誰も選手を投入せず、ラスト10分を10人のまま戦ったのだという。

こちらは、『Soccerway』に掲載されているこの試合のメンバー表だ。左がバルセロナだ。

赤い矢印と緑色の矢印が交代を示すが、バルセロナが切ったカードは46分のジェラール・グンバウのみであることが分かる。

残りのベンチメンバーを見てみるとイニエスタ、スアレス、ネイマールといった主力選手がズラリと並んでおり、そうした理由で交代を躊躇したのかもしれない。あるいは、退場した場合を想定したシミュレーションだったのかもしれない。

格下相手に大量リードを奪っているとはいえ、なかなか見ない采配であった。

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