今年から再び2ステージ制となったJ1リーグ。今月25日(水)からはいよいよ年間王者を決めるための、明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップが始まる。

それを前に、あの松木安太郎氏が大会アンバサダーに任命された。

就任式に同席したJリーグの村井満チェアマンは任命理由について、「最初のチャンピオンシップ(1993年)を制したヴェルディ川崎を当時指揮しており、チャンピオンシップの戦いを経験している松木氏に就任して頂くこととなりました」などと述べた。

大一番に向けて見所などを大いに語った松木氏。先日まで大きな盛り上がりを見せたラグビーW杯などの話題についても触れた。

ー就任の感想をお聞かせください。

「まずびっくりしたなというのが率直なところですね。アンバサダーということだから、日本語で言うと大使ですよね。『大したことない大使』、なんてね。

Jリーグは始まって23年になります。あの当時からでいうと日本のサッカーもますます世界に通用するレベルのサッカーになってきましたね。

私は現役を長くやりたいという思いはありながらも、引退せざるを得なかった。しかし、監督として、Jリーグの開幕に携われる喜びを感じました。他にも素晴らしいOBの方や指導者の方々がいた中で、若い私が関われたのはすごく幸せで、真剣に仕事をさせて頂きました。」

ーどう松木さんらしさを出して大会をPRしますか。

「私らしさというよりは、一番重要なのはグランドでしっかりとプレーする選手や全力を尽くすスタッフ・コーチ・監督、そのすべてが精一杯の力を出して戦うことが、一番のアピールになると考えています。ピッチで戦う選手たちにいいゲームを展開して頂いて、サポーターにすばらしいゲームを見せて頂きたいですね。」

ー過去の映像を見て、何か強烈に印象が残っていることはありますか。

「Jリーグも誕生から23年を経て、しっかりしたチームづくりであったり、広報活動ができていたりするチームが多くなりました。

しかし開幕当時は、何もかも手探りでした。常勝チームのヴェルディ川崎を率いていたときは、かなりプレッシャーが多かったですね。しかも新しいチームということで苦労しました。

申請を自分のほうからして、ルールを変えてもらったりとか。それを見てもJリーグは当時、新しいプロリーグの一歩だったなと感じますね。」

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