4月に開幕し本日最終節を迎えるフィンランドの国内リーグが大変な事態となっている。

フィンランドの国内リーグは2009年よりHJKヘルシンキが6連覇中。HJKは優勝回数でも通算27度と、2位の9度を大きく引き離しており、名実ともに絶対王者として君臨する国内最強のクラブだ。

今シーズンも元アルビレックス新潟の田中亜土夢、元日本代表ハーフナー・マイクらを加え、開幕前にリーグカップを制すると、開幕後も首位を快走してきた。

だがチャンピオンズリーグの予備選(→3回戦で敗退)が始まった7月以降、過密日程になったこともあり成績が急降下。8月12日から今月1日の試合で勝利を収めるまで実に2か月近く公式戦の勝利から遠ざかり、順位も一時4位に転落してしまっていたのだ。

ここ3試合は3連勝で順位も3位にあげ、優勝の可能性を残して最終節を迎えるのだが、7連覇達成は実に厳しいものとなっている。

最終節が始まる前の順位表がこちら。

1位 57 SJK
2位 56 RoPS
3位 55 HJK
4位 49 インテル・トゥルク

11位 32 FC KTP
12位 29 ヤロ

3位のHJKまで優勝の可能性はあるが…

最終節、HJKは敵地で8位KuPSと、2位RoPSは5位ラハティと対戦し、奇跡の逆転優勝を目指す。

だが2007年創設、昨年初昇格を果たし、勝てば初優勝が決まる首位SJKの相手はなんと最下位ヤロ…ヤロは勝利すれば残留の可能性があるとはいえHJKにとってはあまりに厳しい条件だ。

今季加入し10番を付ける田中は、ここまでチームトップタイの8ゴールを記録し高い評価を得ている。だが自分が加わった年に連覇を逃してしまうのはあまりにも辛い…。

本人も運命の一戦を前に、祈るような心境をツイートしている。

最終節は25日13時(日本時間20時)に一斉にキックオフされる。奇跡は起きるだろうか。

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