18日のポートランド・ティンバース戦で2ゴールを決めたLAギャラクシーのロビー・キーン。

その見事な2つのゴールはQolyでもお届けしたが、改めて1点目のゴールを見てみよう。

Robbie Keane with a wonderous hit.A little Route 1 soccer for LA Galaxy, but what Robbie Keane does with it then is magnificent.
Posted by Major League Soccer (MLS) on 2015年10月18日

文句なしの豪快なボレーシュートだ。

だが別の角度からのスローモーションで見ると、緻密にして繊細な技術の結晶から生まれていたことが分かる。

ほぼ真後ろからのロングフィードは距離感を掴み辛く、視野を確保するのも難しい。キーンは半身の体勢でぎりぎりまで軌道を確認し、ボールが地面に着く瞬間に初めて視線を落とす。

そして、左足のつま先でほんの少しだけボールに触れ、意中のバウンドへと変えると、最後は落ち際を右足で豪快に叩き込んだのである。

足元にピタリと止めることがトラップの目的ではない。次の動作へスムースに移り、ひいてはゴールに結び付けることこそがその本質だ。通常の映像ではトラップの瞬間ボールに触れたかどうか不明瞭だが、スローで見ると確かに軌道を変えていることが分かるだろう。

これぞ職人芸、スローモーションだから分かる一流の技である。

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