では、日本はどこと強化試合を組めばいいのだろう?
オランダがフルメンバーで戦えないなら、間違いなくフルメンバーを揃えてくるEURO出場国にオファーすればいいのである。
FIFAが言及する"for non UEFA confederations"の"non UEFA"は、EUROに出場しない国ことを指していると思われる。というのも、6月10日から7月10日にかけてはEUROが開催されるという記載があり、EURO出場国の拘束権については認められているのだ。
EUROの直前であれば、出場国は間違いなくフルメンバーで来る。監督によって大会前のゲームに重視するものは違うが、日本を絶好の調整相手と考えるチームもきっとあるはずだ。そして、日本が持つフェアプレー精神の高さは、大一番を控えるEURO出場国からも対戦相手として考慮するに十分なものだろう。
イメージとしては、2014年ワールドカップ直前に日本が対戦したザンビアのような立ち位置にあたるだろうか。ザンビアは2014年ワールドカップに出場していないが、彼らから見れば、フルメンバーの日本と対戦できた良い機会であったはずだ。
ちなみにこの案だが、実現すれば当然ヨーロッパでの試合となる。時期次第では対戦国のホーム開催も考えられるが、対戦国がベースキャンプを張っているフランスになる可能性が高いのではないだろうか。こうした条件も、日本を強くさせる一つのポイントだ。
もちろんこれは一つの意見である。
日本代表としての意向は分かるはずもなく、マッチフィーや渡航費といったスポンサー絡みの問題もあるだろう。さらにオファーしたからといって必ずテストマッチが実現するわけでもない。
しかし、実はオランダ一本に絞る意味はあまりなく、メンバーの本気度のことを考えるとEUROに出場する国にアプローチした方が良いのかもしれない。