10月10日、『Daily Mail』は「サンテティエンヌのウルトラスが、ライバルチームのグループリーダーの結婚式を襲撃しようとしたものの、場所を間違えて無関係の会場を破壊した」と報じた。
フランスリーグで1,2を争うライバル関係があるサンテティエンヌとリヨン。同地域と言うだけでなく、リーグの優勝回数でも競り合っていることで知られる。もちろんサポーター同士の対立も激しい。
記事によれば、サンテティエンヌの過激なウルトラスの一派は、リヨンのグループでリーダーを務めている人物の結婚式があると聞き、襲撃の計画を立てたとのこと。
フードを被った彼らは、野球バットや棍棒、煙幕弾で武装し、式が行われていた教会を襲撃。300人を超える出席者がいた会場は混乱の渦に巻き込まれ、料理やウエディングケーキなども破壊された。
ところがである。なんとこの会場で結婚式を挙げていたのは、サンテティエンヌともリヨンとも全く無関係の夫妻だった。
そして、問題のリヨンのリーダーは5マイル離れた教会で同日結婚式を行っており、そちらは全く無事に執り行われたという。
突然の襲撃に襲われたケータリング業者の担当者は「テロリストかと思った」と話したとのことだ。関係ないのに結婚式を破壊された夫婦にはなんとも気の毒な事件である……
ケータリング会社の担当者
「軍事作戦のようだった。起こったときにはどうにもならなかった。我々は皆テロリストがやってきたと思っていた。
彼らは全てを壊した。スタッフは心に傷を負っている。
知らないバンが教会に乗り付けてきたと思ったら、フードを被った男達が出てきた。
レセプションが行われる予定だった道に出てきて、彼らは緑色の煙幕弾を投げ、食事が用意されていたテーブルをバットや棍棒で破壊した」