そう、現役時代はマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーで活躍したストライカーで、現在はオランダ代表チームのコーチを務めているルート・ファン・ニステルローイが1試合平均0.76得点を記録し、1位メッシとかなり近いデータを叩き出しているのだ。
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— Ruud van Nistelrooy (@RvN1776) 2014, 5月 24
圧倒的なシュート技術と天性の得点感覚でゴールを量産したファン・ニステルローイ。マンチェスター・ユナイテッド在籍時はティエリ・アンリと並びプレミアリーグ最高のストライカーと呼ばれ、得点王に3度輝くなどとにかくCLに強い選手でもあった。
そんなファン・ニステルローイは、メッシやロナウドのようにスプリントで勝負するタイプの選手ではなかった。トラップやボレーの技術が異様に高く、右足同様に左足でもコントロールができ、ヘディングも強い…。あくまで味方選手がいて初め活きるタイプのストライカーであり、オールラウンダータイプの点取り屋であった。
CLほどの舞台で1試合1点に近いペースで得点するのは、当然ながらかなり難易度の高いタスクである。上位に並ぶ選手がメッシやセイドゥ・ドゥンビア、ロナウドといった驚異の身体能力を誇る選手であるのも頷ける。
しかし、そうした選手にも負けぬ実績を残しているのがこのファン・ニステルローイなのだ。
73試合56得点は、1試合平均0.7671得点ペース。UEFAが発表しているPDFファイルを参照すると予備予選を含めると80試合に出場し60得点をあげているのだが、それでもこれは1試合0.7407得点ペースである。
選手のタイプに優劣はないが、身体能力で勝負するタイプではない選手としては、突出している数字である。さらに、CLという舞台で50ゴール以上を決めることができる選手も世界では限られているだけに、ファン・ニステルローイという選手の凄さを改めて知ることのできるデータと言えそうだ。