スマホ向けサッカーゲーム『BFB 2015』はリアルなサッカーと漫画キャラクター等のユニークなタイアップの双方を打ち出してスタートし、国内に限らず海外でも多数のファンを獲得。累計300万DLを達成している大きなタイトルだ。
優れたゲーム性や売りの一つである多彩なタイアップに加え、実際にプレイしてみると3Dの選手が非常によくできていることに驚く。
約4頭身でピッチを駆け回る選手がなんともかわいいが、一方でこれだけのクオリティを出す裏には、必ず苦労もあるはず!ということで今回、『BFB 2015』を制作した株式会社サイバードで、3D選手モデル制作を担当しているスタッフに話を伺ってきた。
現在タイアップ中のマンチェスター・シティの3Dモデル制作ももちろん手掛けている。
まさかの「サニャの坊主頭」に戸惑う制作現場!
― 2012年年末にBFBのリリースを行ってから、2年と9か月が経ちました。
現在までに何体ぐらいの選手を作成したのですか?
Satoshi:すべてを合わせると3,000体弱です。その中で最近印象に残った選手を挙げると、現在タイアップをしているマンチェスター・シティのバカリ・サニャですね。
サニャといえばお馴染みの「編み込みヘア」でモデルを作成していたのですが、今シーズンのバケーション明けにサニャがいつの間にか坊主になってしまっていて……(笑)。それでもやはり、イメージが強い時代に合わせた方が監督さん(※『BFB』ではユーザーのことを「監督さん」と呼んでいました)にとって嬉しいだろうということで編み込みヘアで登場させています。
Shuhei:逆に、セルヒオ・アグエロはクラブの看板ということもあってなかなか先方のOKが出ず苦労しましたね……。特にこだわりの髪型のチェックが厳しかったです(笑)。
Satoshi:他にも今回のケースではないですが、ユニフォームに関して、ロゴなどで悩んだこともありました。たとえばクラブとタイアップした際、ゲームではGKユニフォームだけ袖のスポンサーロゴが左右両側に入っています。というのも、『BFB』でGKのユニフォームは長袖になっている分左右がシンメトリーになっていて、どうしても両側が同じになるんです。そこで先方に確認し、最終的に両袖にロゴを入れるという形になりました。