9月2日、『ESPN』は「ドイツ代表のマネージャーを務めているオリヴァー・ビアホフ氏は、アメリカ・メジャーリーグサッカーのシステムに好意的であることを明かした」と報じた。
近年大きな成長を見せているアメリカ・メジャーリーグサッカー。SNSや動画サイトの積極的な利用が話題に上がることが多いが、昔からサラリーキャップシステムとドラフト制度を導入していることでも有名である。
各クラブの格差を広げないようにするとともに給与の高騰を抑え、さらに特例で数名のスター選手の獲得が可能な状況を作っていく。経済規模の拡大と共に格差が広がっている欧州とは一線を画した運営がされていることで注目を集めている。
ドイツ代表のマネージャーを務めているかつての長身FWオリヴァー・ビアホフ氏は、記者団に対してアメリカのシステムを参考にすべきところは多いと話した。
オリヴァー・ビアホフ
(ドイツ代表マネージャー)
「私はアメリカのシステムを気に入っている。なぜなら、それはどのようにコンペティションへの興味を維持することが出来るかという点においてのことだ。
それは我々の狙いでなくてはならない。サッカー自体を高いクオリティに留め、ファンにとって興味深い大会であり続けることだ。
ブンデスリーガは選手を失っている。それは明らかだ。しかし、自由市場のシステムについて話すとすれば、それは受け入れなければならないものだ。
前向きなことは、このお金が我々のマーケットに投資されるという点だ。例えば、ヴォルフスブルクは、より小さなクラブから選手を買うことによって、その資金を使うことが出来る。
ネガティブな点は、ファンからそっぽを向かれないように注意しなければならないということだ。そして、フットボールとスポーツが、ただのビジネスと同一視されないように。
私はアメリカのレギュレーションが気に入っている。サラリーキャップシステムとドラフト制度で小さなクラブを強化しようとしている。しかし、それが欧州連合の法律の下では難しいということも知っている」