8月14日、『Globo』や『Diario de Pernambuco』など各メディアは「昨年行われたブラジルW杯のために建設されたスタジアムの入札において不正な請求が行われていた可能性がある」と報じた。

今回問題になっているのはペルナンブコ州の会場になったアレーナ・ペルナンブコ。4万4300名収容のスタジアムで、2014年大会に向けて新設された競技場の一つである。

日本代表も2013年コンフェデレーションズカップでイタリアと、2014年W杯でコートジボワールとの試合において使用した会場であることで知られる。

この建設に関してはブラジルに本部を持っているコングロマリットのオーデブレヒトが落札しており、2013年に完成を迎えている。

問題となっているのはその建設におけるコストの問題で、当初の見積もりでは4億2800万レアル(現在のレートでおよそ152.6億円)となっていたのだが、最終的には建設資材の値上がりなどから7億4300万レアル(現在のレートでおよそ265億円)まで膨張していた。

この2010年2月に行われた入札に関しては、昨年から何らかの不正があり、正当な競争が行われておらず、コストが不合理に膨らんでいるのではないかと疑惑が持ち上がっており、連邦警察が調査を進めていた。

そして今回リオデジャネイロ、サンパウロ、サルヴァドール、レシフェ、ベロオリゾンテ、ブラジリアのオーデブレヒトの事務所で連邦警察が強制捜査を行い、数々の書類、パソコン、携帯電話などが押収されているとのことだ。

当然のことながらも政府、及びオーデブレヒトは入札が法律に基づいて正常に行われたと主張しており、容疑を否認している。

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