13日、なでしこジャパンのエースストライカー大儀見優季が2年契約でフランクフルトへ移籍することになった。彼女のキャリアを見てみると、女子サッカーの面白い事実がいくつも浮かび上がる。
今回は5つのトリビアをお届けする。
フランクフルトへの移籍はある意味禁断の移籍
大儀見はトゥルビネ・ポツダムに2009年から2013年まで在籍していた。ポツダムとフランクフルトはブンデスリーガ、そしてチャンピオンズリーグで激しいライバル関係にある。
2014-15シーズンの女子チャンピオンズリーグを制覇したフランクフルトだが、ブンデスリーガでは3位。リーグ優勝は2007-08シーズンを最後にできていない。
その間に4度の優勝をしたのがポツダムであり、そこでストライカーを務めていたのが大儀見である。2012-13シーズンにはブンデスリーガ得点王に輝いている。
チェルシーを救ったジョン・テリー
大儀見は、2013年にチェルシーへ移籍している。チェルシーといえば、男子サッカーの世界では金満で知られるが、女子の世界では決して豊かではなく国内リーグでも強い存在ではなかった。
チェルシーのレディースチームを財政的に救ったのは男子チームの主将ジョン・テリーだ。毎年減らされていた女子チームの予算カット分をポケットマネーから補てん。
2011年にイングランドの国内リーグは再編されFA WSLとなるのだが、(チェルシーのレディースチームは)現在ではアーセナル、リヴァプールと並び存在感を発揮している。
今年に入り女子FAカップを初制覇、ジョン・テリーも喜びの声を発している。