このほど、ファビオ・カペッロの後を継いでロシア代表の監督に就任したレオニド・スルツキー。

CSKAモスクワとの兼任となる44歳の指揮官は、本田圭佑の元上司でもあることから、日本でも広く知られている存在だ。

そのスルツキー監督はレアル・マドリーMFへの期待を語ったと、『Marca』が伝えている。地元ロシアの『Sport Express』で配信された談話だという。

「ロシアのトップ(クラブ)から選んだ最高の選手たちが(代表で)プレーするだろう。国外クラブから招集している唯一の選手はチェリシェフだ」

スルツキーが言及したのは、レアル・マドリーでプレーするデニス・チェリシェフ。実際、ここ最近招集されている国外クラブ所属の選手は彼のみのようだ。

どういう流れの話なのか気になったので、原文のほうも調べてみた。

どうやら、「スルツキーと個人的に不和にある選手がいるが、そういう選手も代表に入るチャンスはあるのか?」という質問に答えたなかでのコメントだったようだ。

スルツキーはこの問いに、「ファンたちに保証する。クラブや個人(の関係)は選考に影響しない。この国の最高のクラブの最高の代表(選手たち)がプレーするだろう。国外で言えば、心のあるのはチェリシェフだけだ」などと返答したということらしい。

なお、チェリシェフは1990生まれの24歳。父ディミトリがかつてプレーしていたヒホンやブルゴスの下部組織を経て、レアル・マドリー下部に入団したレフティー。カスティージャではパブロ・サラビアやホセルといった面子とともにプレーした。

2012年11月のアメリカ戦でロシアフル代表にデビューし、同じ月のコパ・デル・レイ対アルコジャノ戦ではマドリーのトップデビューも果たした。主に左サイドを主戦場としているが、2013年U-21欧州選手権ではロシア代表の1トップも務めたほか、マドリーでは左サイドバックとして試されたこともある。

ここ2シーズンはレンタルされていたが、今季はマドリーで21番を貰っており、その去就が注目されている。

ちなみに、父のヒホン移籍によって5歳の時にロシアから移住しており、育ちはスペイン。最初の2か月は右も左も分からずに泣いて過ごしていたというが、その後順応したそう。スペイン語はシンプルだから習得するのは難儀ではなかったとも話している。

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