7月15日、『Reuters』は「アストン・ヴィラの監督を務めているティム・シャーウッド氏は、クラブの買収話が既に決裂したと感じていることを明かした」と報じた。
昨季イングランド・プレミアリーグで残留争いに巻き込まれるなど、低迷が続いているアストン・ヴィラ。
2006年にアメリカ人実業家のランディ・ラーナー氏が株式を買収してオーナーとなったが、昨年夏からクラブを販売する意図を示しており、今夏はかつてのアーセナルのレジェンドであるトニー・アダムス氏なども新オーナー候補に挙げられていた。
そして5月には元チェルシーのビジネスディレクターであるポール・スミス氏が率いる投資家グループが1億5000万ポンド(およそ285億円)で入札を行ったと報じられた。
しかしその後買収話については音沙汰がない状態が続き、交渉の進み具合が心配されていたが、今回ティム・シャーウッド監督自身が「それは決裂したと思う」と話した。
アストン・ヴィラは現在ベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケを今季も確保するために動いており、契約解除条項の額を値下げしないことを明言しているが、経営が難しい状態となればそうとも言っていられない状況になる。
ティム・シャーウッド
(アストン・ヴィラ監督)
「(買収交渉について)正直に言えば、今はもう死んでいると思う。公正に行われていたが、話していた人々はもうここにはいない。
会長はそれを拾い上げて運営を続けている。誰かが近づいているのかは分からない。何かが行われるまでは何もない」
「(ベンテケについて)リヴァプールを考えれば、6、7名のストライカーがいるだろう。彼らが実際にベンテケを必要としているのかは分からない。我々はクリスティアンが非常に良い選手だと知っているから、彼を残したいと思っている。
契約解除条項に示された額を支払われれば、我々に出来ることは何もない。しかしそうなるまでは、彼はアストン・ヴィラの選手である」