7月3日、『L'Equipe』は「欧州サッカー連盟(UEFA)は、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティに課されていた制裁を解除した」と報じた。
昨年夏、ファイナンシャル・フェアプレー制度に違反したと見なされたことによってフランスのパリ・サンジェルマン、イングランドのマンチェスター・シティにはUEFAによって制裁が加えられていた。
その内容は、数千万ユーロの罰金の支払い、マーケットでの移籍金上限額の設定、年俸総額増加の禁止、欧州カップ戦における選手登録人数の制限、1シーズン以内での赤字の解消義務など様々な条件が含まれていた。
このために両クラブはマーケットでの動きや欧州カップ戦での戦いにダメージを受けており、苦しい戦いを余儀なくされた。
しかし先日からUEFAはファイナンシャル・フェアプレー制度の緩和に向けて動いていることが明らかになっており、さらにこの両クラブには収益性が確認されたということで、制裁については解除されることが決定したという。
今後の動きについては一定の監視が行われることが示唆されているが、自由な動きが許されることになったパリ・サンジェルマンのアル・ハライフィ会長は「建設的かつ公正な意思決定だ」と喜びのコメントを発表している。
ナースル・アル・ハライフィ
(PSG会長)
「この問題に対しては多くの時間を費やしてきたが、我々はこの建設的かつ公正な意思決定に非常に満足している。これによってクラブは開発を再開することが出来る。今、実際に移籍市場に打って出ることが出来る。これは欧州サッカーにとっても良いニュースだ。
我々はクラブの成長を助けてくれる選手にお金を費やす。無限の予算を持っているわけではない。目標は明確であり、これまで以上に欧州の頂点を目指して戦うことだ。
チームに投資をし、クラブの全てのレベルに目を配り、効率的に強化を進め続けていけば、我々の野心は実現できるだろうと理解している」