6月30日、『L'Equipe』は「フランス・リーグアンで12位となっていたSCバスティアは、財務上の問題によって2部降格処分を言い渡された」と報じた。
昨季は元フランス代表FWジブリル・シセ、セバスティアン・スキラーチ、フランソワ・モデスト、コートジボワール代表MFエンドリ・ロマリックなどが所属していたバスティア。
クロード・マケレレ監督を成績不振のために解任するなど、前半戦では非常に苦しい状況になっていたが、後半戦で盛り返して12位と結果を残していた。
しかしクラブの財政的な状況は恵まれておらず、来季の登録に向けた財務的な保証を行うためには130万ユーロ(およそ1億8000万円)を欠いている状況になっていた。
そのためバスティアは、先日は「売らない」と明言していたはずのアルジェリア代表MFリャド・ブデブーズをモンペリエに売却することを決め、これによって170万ユーロ(およそ2億3000万円)の移籍金を獲得していた。
だが、この書面を受け取ったはずのDNCG(Direction Nationale du Contrôle de Gestion、フランスリーグのクラブの財政を監視する組織)はそれをクラブの状況を解決するものとは見做さず、即座にキャッシュフローを改善することを要求するとともに、バスティアには2部降格処分を言い渡したとのことである。
なお、バスティアはこれに対して即座に控訴することを決め、財務状況が改善されている証拠を提出し、決定の撤回を要求することを宣言している。
もしバスティアが降格することになった場合、昨季18位で降格となったエヴィアン・トノン・ガイヤールが1部に残留することになる。