メンバーについて
だからというわけではないのだろうが、現在イラク代表で最も注目されているタレントと言えるアリ・アドナン・カディーム・アル・タミーミーがメンバーから外れた。
EXCLUSIVE : All the news linking @watfordfcsays with #AliAdnan are false. The player is on his way to @Udinese_1896 pic.twitter.com/EIgJ4c58zL
— Yousif Saeed (@YousifAlkhafajy) 2015, 6月 5
彼は現在リゼスポルからイタリアのウディネーゼへ移籍手続きが進められており、アクラム・サルマン監督曰く「ここに来たくない、準備が出来ていないように見えた」とのことである。
その他にもいくらかのメンバーが抜けている。
FWではついにクラブチームに所属した2007年の英雄ユーニス・マフムード、有力なウイングとして知られるハンマディ・アハマド、若手最高のFWと呼ばれるムハンナド・アブドゥルラヒーム、そして怪我のアラー・アブドゥルザフラが帯同しない。
中盤でもアジアカップで圧倒的なスピードを見せて話題になった右サイドの仕掛け人アムジャード・カラーフ、オランダ育ちのプレーメーカーであるウサマ・ラシドが呼ばれなかった。
最終ラインではアリ・アドナンの他にも、センターバックのレギュラーであるアハマド・イブラヒムが選ばれておらず、軽い怪我があると言うことでワリード・サリムも外れた。右サイドについては実績あるサマル・サイードが呼ばれているので大きな問題にはならないだろうが。
ちなみにサマル・サイードはサメル・サイードと双子で、サマー・サイードの兄。名前がややこしい、しかし全員がイラク代表右サイドバックという分かりやすい一家である。
本気で勝ちに来たメンバーとはさすがになかなか言いがたいものはあり、本番のワールドカップ予選が入っていればここまでは……とは思える。
ただ、忘れてはいけないのは「イラクはアジアで最も若手が育っている国」であると言うことだ。平気で10代の選手をフル代表で使い、経験を積ませて成長させる。
決してレギュラーのメンバーが来ていなくても、招集回数ゼロの選手がたくさんいても、タレントが不足しているわけではない。