27日、UEFAヨーロッパリーグの決勝が行われ、セビージャがドニプロを3-2で下し連覇を果たした。

主導権を掴みつつも、前半7分にドニプロに先制を許したセビージャ。先日、スペイン代表に初選出されたばかりのGKセルヒオ・リコとMFアレイクス・ビダルもともに先発出場を果たした。

その後、ショートコーナーからMFグジェゴシュ・クリホヴィアクが同点ゴールをあげると、直後にFWカルロス・バッカが流石の動き出しで逆転ゴールをゲット。もう一度ドニプロに追いつかれはしたものの、最終的にはエースのバッカが再び勝ち越し弾をあげ史上4度目となるEL優勝を飾った(UEFAカップ時代含む)。

これだけハードなコンペティションで連覇を成し遂げるというのは、決して簡単なことではない。セビージャの選手の中には思わず感極まる選手もいたのが、試合終了直後、セビージャのTwitterアカウントが投稿した内容が素敵だった。

そこに書かれていたのは、「アントニオのために」というメッセージ。

アントニオというのは、2007年8月28日に突如亡くなったアントニオ・プエルタのことだ。セビージャアカデミー出身のプエルタはセルヒオ・ラモスの親友としても知られており、チームのUEFAカップ優勝に大きく貢献を果たした選手である。

写真の中央にはプエルタのフラッグを持つファンがいるように、プエルタの存在は今でもセビジスタの胸の中にあり、エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファンでは16分になると拍手が起きることがある(背番号16はプエルタが背負っていた背番号)。

2度目となる連覇、それも史上最多となる4度目の優勝である。そんな偉業を達成したクラブが試合後に投稿したのは、レジェンドに対する大きなリスペクトだった。

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