5月16日、『Tuttosport』は「ロシア1部のゼニト・サンクトペテルブルクは、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルの放出に際して2000万ユーロ以上を求めている」と報じた。
アクセル・ヴィツェルに対しては現在イタリア・セリエAのユヴェントスが興味を示しており、獲得に向けた交渉を行っていると報じられている。
しかし、ゼニト・サンクトペテルブルクはヴィツェルの放出に当たって2000万ユーロ以上を求めており、それ以下では退団させることはない方針を持っているという。
とはいえ、これはゼニトがベンフィカから買ったときの価格からすれば半分以下であり、ロシアの経済危機の影響を受けて厳しい状態になっている(ゼニトの親会社はエネルギー関連企業のガスプロム)ことも容易に推測できるものだ。
今季チャンピオンズリーグ決勝進出を成し遂げるなど大きな成功を収めているユヴェントスは、現在フランス代表MFポール・ポグバの去就が不明瞭な状況になっている。
チームはポグバの放出にそれほど前向きではないと言われているが、バルセロナやマンチェスター・シティ、チェルシーが記録的な移籍金を提示して獲得を狙っているとも報じられている。
ユヴェントスはポグバが万が一退団したときの保険としてヴィツェルの獲得に乗り出していることは以前から伝えられてきていた。しかし、このところは「ポグバを維持した上でカバーニやディバラを追加して強化する」というロードマップを描いているのではないかとも推測されており、ヴィツェルについてもやや不透明な状況にはなっている。