6月11日より開幕する世界最古の大陸選手権、コパ・アメリカ2015。
出場国は本大会に臨む代表メンバーを発表している段階にあり、徐々にムードも高まっている印象だ。
2014年ワールドカップで南米勢が躍進したことに加え、今回はCS放送局『スカパー!』が全試合を生中継するため日本でも多くの人が視聴することになるはず。
そこで今回は、この祭典を楽しむ上で「これだけは知っておきたい」という6つのキーワードをご紹介しよう。
1. レギュレーションがちょっとヘンテコ
連盟主催の選手権でありながら、CONMEBOL(南米サッカー連盟)非加盟の代表チームも参加するというちょっと変わった大会がコパ・アメリカである。
コパ・アメリカでは伝統的に「招待国」というシステムが採用されており、毎回1~3ヵ国程度が他連盟から参加している。
1993年大会以降はメキシコが毎回招待されている。日本も招待されたことがあるが(後述)、基本的にはアメリカやコスタリカといった北中米カリブ海地域の国が招待国として出場することが多い。
ちなみに、今大会はCONMEBOL加盟10ヵ国に招待国であるメキシコとジャマイカを加えた計12ヵ国が参加する。
グループステージでは4チーム×3グループに分けられ、各組上位2チーム+3位チームのうち成績上位2チーム=計8チームが決勝トーナメントに進出する。8チームが出そろうとトーナメント方式で試合は行われる。
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2. 日本代表も出場する・・・はずだった
CONMEBOLはこれまで、1999年大会と2011年大会で日本を招待国に指名した。
1999年大会はパラグアイ、ペルー、ボリビアと対戦したが1分2敗でグループステージ敗退。2011年大会は東日本大震災が発生した影響により辞退していた。
2015年大会でもCONMEBOLは当初日本を招待する予定であったが、FIFAの規約には「大陸選手権への選手の拘束力は一年に一大会のみ有効」と記載されており、1月にアジアカップに出場した選手たちは基本的にコパ・アメリカに出場することができない。
そのためCONMEBOLが要求するようなベストな布陣を組むことができなかったり、仮に国内組で参加したとしても国内カレンダーを変更するのは困難であったりするため日本サッカー協会は辞退を決定したと伝えられている(具体的な経緯は明らかになっていない)。
なお、日本が辞退した後には中国が招待されているが、こちらもアジアカップに出場するため参加を断念。結果的にはジャマイカが日本の代わりとして招待されている(ただしジャマイカも同年にゴールドカップに参加し、それはメキシコも同じである)。