クリス・イートン
(国際スポーツセキュリティセンター エグゼクティブディレクター)

「(中国とインドでの八百長について)

中国で発覚した八百長スキャンダルのあと、観客数は一時30%まで減少した。中国は世界のサッカーの原動力にならなければいけない存在であるが、そうなっていない。

ここでの中心的な犯罪は、試合結果の操作ではなく、賭けを行っている人物だ。詐欺の大部分は中国から来る金で行われている。

中国人、あるいは東南アジアの華僑によって賭けられている金額は、1年でおよそ8000億ドル(およそ96兆円)になるだろう。

彼らは一週間の間に最大で5000のカテゴリに賭けを行っている。そして、さらにこれらの犯人たちは戦術を変えてきている。

インドも世界のサッカー界で強豪にならなければいけない国だが、そうなっていない。クリケットで行われている八百長のために。

国で最も人気があるスポーツにおいて何が行われてきたか。それを知ってしまったので、インドの観客はスポーツに対して非常に冷笑的になってしまった。それが他のスポーツにも影響している」

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